建設通信新聞 BIM特集 2019

Futures

(建設通信新聞 2019年5月30日付 許可を得て掲載しています)

toBIM SHARE

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私たちは、to BIM プラットフォームの構築を多くのお客様・パートナーのみなさまと一緒に取り組んでいます。 BIM データをより広く活用し、価値を高めていくためにはさまざまなお客様・パートナーのみなさまとの共創が不可欠です。 みなさまとの出会いが、相乗効果を発揮し業界全体の革新が実現することを信じています。

 

 

non BIMユーザーでもBIM情報を利用・編集できる Excel - Revit連携ツールを開発

BIMデータは多くの情報を持っており広く利活用されることが望まれますが、BIMソフトウェアの習得が大きな障壁となります。この課題を克服するため、Excelを操作するだけでBIM情報を利用できる連携ツールを開発しました。予めセットしたExcelのフォーマットに必要なBIM情報を連動させ、ExcelからBIMデータを編集することができます。これによって過大なBIM情報を“必要な人に必要な形で”提供でき、業務等の連携がより容易になります。

一例として、久米設計では設備設計者が「各室の設備諸元表」を取り纏める際に使用していますが、今後は確認申請やFMなど、建築に携わる様々な方の利用も想定されます。

応用技術

ICTによる施設マネジメント・ワンストップサービス

2018年、安井建築設計事務所が提供を開始した建築マネジメントサービス「BuildCAN」は、施設の維持管理にBIMモデルを活用する従来の「建築情報マネジメントシステム」に、空間の快適性維持とエネルギー低減のための機能、そして施設情報の蓄積と一元的な管理機能を付加したものです。

また、Autodesk 社の“FORGE” を利用し、BIM モデルとIoT 環境センサー情報を可視化することで、わかりやすいエネルギー分析をも可能にしています。

安井建築設計事務所、トランスコスモス、応用技術では、3社の協業によってBuildCANの導入と活用をサポートし、ビルオーナーが施設マネジメントを効率的に行えるワンストップサービスを展開しています。

例えば、紙図面しかない建物でも、安井建築設計事務所のコンサルティングに基づいて、トランスコスモスのBPOを利用することで、最適なBIMモデルの構築が行えます。

お客様の様々な基幹システムへの連携などについては、応用技術が対応可能です。 クラウドを利⽤した建築マネジメントシステムBuildCANは、いつでも、どこでも、建築の情 報を把握することが可能です。また、統合的かつ⼀元的に多くの情報を管理することで、AI 分析 に基づく合理的運⽤も可能にします。 そして、⼀つひとつの BuildCAN データの蓄積は、まちのデータとなり、災害対策や少⼦⾼齢 化対策といった社会基盤づくりにも寄与できると考えます。

安井建築設計事務所トランスコスモス応用技術

木造大型パネル住宅 公開施工実験支援

早稲田大学 西早稲田キャンパスにおいて2018年12月15日、16日に実施された公開実験に参加されたパナソニックアーキスケルトンデザイン(株)の技術支援を行いました。パナソニックグループが目指す建設現場工場化への取組みの一環です。

BIMモデルとAutodesk FORGEの組み合わせにより、仮設計画立案や建築工程シミュレーションを行い、原価管理の合理化を実現します。 BIMモデルとAR技術を組み合わせることで、詳細の可視化が可能となり、施工品質の向上を行います。

竣工したBIMモデルをアフター管理へ展開することで、家歴管理などの効率化を行います。

「木造大型パネル住宅 公開施工実験」 主催: 早稲田大学高口洋人研究室、ウッドステーション株式会社

3D施工シミュレーション 「Web Construction Planner」

Web Construction Plannerは、仮設配置やクレーン楊重計画を行うための施工シミュレーションシステムです。特別なソフトウェアは必要なく、ChromeやInternet ExplolerなどのWebブラウザで利用することができます。また、PCだけでなく、iPadなどのタブレットでも動作可能です。  例えば、現地調査中にタブレットを取り出し、Autodesk BIM 360のクラウドにアップロードされたBIMモデルにアクセスすれば、作業場所でクレーンのブームと足場や電線などの干渉チェックが可能です。  クラウドとの連携については、お客様のご要望に合わせてカスタマイズすることができます。

SB C&S株式会社